道路・河川・砂防施設点検
年数が経つと老朽化する橋・トンネル・砂防施設などの点検をする業務です。
橋梁などの土木施設がどういう状態であるかを近接目視などにより確認・把握し、次に適切な維持管理・修繕方法を検討する必要があります。
橋梁点検
橋梁(河川、海峡、運河などの水面や、谷などを越えるための構造物)の点検は、通常の道路維持管理業務とは異なり、橋梁が損傷を受けた際に及ぼす交通・安全面への影響の大きさから、損傷の早期発見・経過観察、効率的な維持管理を目的に実施します。
昨今、橋梁の老朽化に起因する損傷が多く発生しており、 橋梁をはじめとした構造物の維持管理の重要性が増してきています。 近年、わが国において橋梁やトンネルでの重大な損傷が多く報告されています。これはわが国では高度経済成長時(1960年代~1970年代初頭)にかけ急速に整備された社会基盤施設の多くが、建設後40年から50年を過ぎ、経年劣化により耐久力が低下したことに起因しています。
橋梁も人と同じく ケア=メンテナンス が必要です。当社では橋梁点検に長けたスタッフが、あらゆる点検方法により橋梁の健康状態を調査いたします。
調査事例
- ・橋梁点検車(SF77A-Ⅲ)による点検
- ・橋梁点検車(BT-200)による点検
- ・高所作業車による点検
- ・ローリングタワーによる点検
- ・フロートによる点検
トンネル点検
現在、日本全国のトンネル数は約1万本で、建設後 50 年以上の道路トンネルは、2012 年の時点では18%であるが、2022 年には31%、2032 年には47%へと増加すると言われています。全トンネルのうち、高度経済成長期に建設されたものの数は、全体の約25%を占めており、今後 20 年間で、建設後 50 年以上のトンネル数は急速に増加し、老朽化とともに補修・補強対策を必要とする道路トンネルが今後さらに増加することが予想されます。
目視などにより確認できない剥離、鉄筋膨張による浮き上がりなどの空洞をテストハンマーにより調査します。当社では熟練した技術者により、様々な変状から損傷の原因を推定、確認します。
3次元(3D)レーザースキャニングシステムは、トンネル内の内空形状や覆工コンクリートの疲労、老朽化した内部設備の交換作業時に必要な詳細寸法を、3次元で詳細に取得する事ができます。
内空断面の経年変化を計測する事により変状の有無を確認したり、照明等の内部設備のための建築限界の詳細な照査が可能になります。
その他の土木施設点検
河川施設・砂防施設などその他の土木施設においても、目視や簡単な機材を用い点検を行い、構造物の健全度を把握すると共に補修などが必要であれば補修方法を提案します。